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協会コラムVol.3 神経の疲労に注目

協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.3 神経の疲労に注目

 疲労と言えば、まず浮かぶのは、筋肉の疲れ。
スポーツや筋トレとかをやると、使った部分の筋肉に疲労を感じますね。
ですから筋肉に疲労現象が起きていると思うのは当然。
その疲労現象の主なものが、乳酸が蓄積するということ、と長年言われてきましたね。もちろんこれは正解ですが、その他にも疲労現象のメカニズムが明らかにされています。

それは、神経に起きる疲労現象

神経は電気が流れているということはご存じだと思います。その電気の流れをインパルスといって、脳や脊髄からの命令が、インパルスとして伝えられます。その命令が伝わらないと、筋肉も内臓も、あらゆる組織の働きが衰弱します。
神経というのは、例えるならば、マッチ棒を何本も縦に並べた様な形状になっています。そして、マッチ棒とマッチ棒の間には隙間があります。インパルスが隙間を越えて伝わるために働くのが神経伝達物質です。アセチルコリンやセロトニンやドーパミンなど、かなり知られるようになってきました。
神経伝達物質が出なくなると、インパルスは伝わらなくなります。すると、その組織の働きは弱くなってしまいます。
これが神経の疲労現象のひとつです。
例えば筋肉だと、使い過ぎたり、刺激し過ぎたりすると、神経伝達物質が枯渇して、筋肉の働きが低下する可能性があります。
オーバートレーニングや施術のし過ぎとかで起きるのは、珍しいことではありません。

筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)

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