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協会コラムVol.50 歩くと膝にはいろんな方向から力がかかる!

協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.50 歩くと膝にはいろんな方向から力がかかる!

 みなさまお馴染みの膝の靭帯
どうして膝に複数の靭帯があるのか。
膝の動きは屈曲と伸展。表向きはシンプルに感じられますが。実はそうではない。

歩行時の膝の動きを長年専門的に研究されている研究者の方もおられます。
一歩足を踏み出して前に進む動作の中で、膝が屈曲伸展する動きに伴って、膝と下腿の間で、外旋-内旋,外転-内転,回外-回内などの動きが起こります。
一歩歩くだけでも、膝は屈曲-伸展する中で、様々な動きをするのですね。
だから、外側と内側の側副靭帯に加えて、前後の十字靭帯があるのですね。
足関節もそうですが、膝には常に、全身の荷重がかかっています。人間の体は単純な形状をしているのではないので、身体の色々なパーツから膝に荷重がかかっています。色々な方向から、その方向や大きさも変化しながら
言い換えれば、膝は常に揺らいでいる。不安定さの中にある

膝への荷重のかかり方は、身体の色々なパーツの状態や動きによって、変化し続けます
例えば、腰椎に偏った硬縮があると、その影響で膝に偏った荷重がかかり続けます。
左右の肩甲骨に左右で位置のズレや硬縮の偏りがあると、やはりその影響で膝への荷重が異なるとか。

膝が不調な場合には、膝とその周辺の筋肉や靭帯や腱などに硬縮があるケースが多いでしょう。もちろんその箇所にリリースをかける対応が中心となるでしょう。
加えて、そうした硬縮を引き起こしているのが、身体の色々なパーツの硬縮や位置のズレなどであるので、そちらにも目を向ける必要があります。
受傷機転(外傷が起きた原因やきっかけ)がはっきりとした膝の症状もですが、長年月経過する内に起きてきた膝の症状では、特に身体の各パーツの状態に目を向けることは大切です

筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)

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