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協会コラムVol.51 血液循環を良くする鍵は?

協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.51 血液循環を良くする鍵は?

 血液循環が大切だということは、多くの皆様がよく認識されていると思います。多くの不調が、血液循環が悪くなることが関連していますね。実に多くの不調がそう。ですから、血液循環を良くすることが、不調を改善するためにとても重要。

私たち、もちろん動物も含めての身体には、正にビッシリと血管が張り巡らされています。そのほとんどが髪の毛の様に細い毛細血管。太い血管はほんの一部です。人体の血管の総距離は約10万キロといわれています。それは地球2周半に相当すると。驚きますね!

というのも、身体のあらゆる組織が、血流を必要としている。酸素や栄養素を必要としているし、二酸化炭素や老廃物を排出することが必要。これが滞ると、たちまちその部分の不調が起こり始めるといえますね。そして、実は私たちの身体は、常にどこかに血液循環の不全が起きている。例えば椅子に座っていると、臀部の筋肉は体重で圧迫されて、血液の循環が阻害されますね。

血液循環に影響する要因はいくつかあります。しかし何といっても、大元の心臓から出される血液の量。運動をすると、心拍数が増えるし、心臓が一回の拍動で送り出す血液量(一回拍出量)が増える。
しかし、現代の私たちの生活では、長時間椅子に座っていたりで、身体をそれほど動かしていない時間が圧倒的に長い。つまり、心臓がバクバク打っていない時間帯がほとんど。この時間帯ではどうしても血液の流れは少なく、そして遅くなってしまいます。その結果、身体のあちこちで血液循環が滞ってしまいます。この状態が一日の中でも大半を占めてしまいます。

私たちの多くが、血液循環不良の状態で生活しているといえるのでは
心臓がどれくらい血液を送り出すか。その鍵はどれくらい心臓に血液が還ってくるか。静脈を通って心臓に還ってくる血液を、静脈還流といいます。この静脈還流が、勢いよく多く心臓に還ってくると、心臓が強く収縮します。その結果、心臓から多くの血液が勢いよく送り出されます。

静かにしている時でも、心臓にしっかりと血液が還ったら、血液が多く送り出されるのですね。椅子に座っている場合などで、その鍵を握るのがふくらはぎ第二の心臓といわれています。ふくらはぎは心臓から遠く、また身体の一番下に位置している。つまり血液の流れが停滞しやすい。

言うまでもなく、これがふくらはぎの浮腫みが起きる仕組み。ということは、ふくらはぎが浮腫んでいる状態は、血液の循環が良くない可能性大。
ということは、ふくらはぎの浮腫みを取ることで、ふくらはぎに停滞している血液が流れ出して、心臓に還る血液が増えて、血流が良くなるのです。

筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)

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