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協会コラムVol.56 慧眼!背骨をムチの様に

協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.56 慧眼!背骨をムチの様に

 岡山県にあるK高等学校ボート部。かつては国体(現国スポ)6連覇、これは史上唯一。そしてインターハイ史上初の4連覇達成。
素晴らしい成績です。その結果を生み出したファクターとは?

とても興味深いのは、監督の先生が今を遡ること20年以上前から、「選手が背骨をムチの様に使えたら。」と考えていたこと。
人間の身体が生み出すパワーは、体幹に鍵があります。バイオメカニクス的にも、ムチの効果といわれます。

身体のパーツごとに、順番に繋がって動きます。足→下腿→膝→大腿→股関節というように。または、肩→上腕→肘→前腕→手とか。
これを運動連鎖といいます。この身体各パーツの動きがスムーズに、そして順番に繋がると、大きなパワーを生み出します。繋がりが損なわれたり、順番が狂ったりすると、ガクッとパワーが弱くなります。
一番多くの骨が繋がっているのが体幹です。体幹にある骨の運動連鎖がスムーズに行われると、とても大きなパワーが出ます。もちろん、スピードも。
トップアスリート、特に世界トップクラスのアスリートは、その動いているようすを観察してみると、体幹、特に背骨の運動連鎖が観られます
正に、背骨がムチの様に動く。

多くのアスリートは、両腕や両脚の動きに、より意識をもっています。両腕・両脚の動きの方が、目立っています。

一般の人達も、歩いたり日常の動作を行う時、両腕・両脚を意識して動作をしています。
より多くのパーツ、具体的にはより多くの骨が、連鎖して動くと、ハイスピードとなり、大きなパワーが出ます

だから、背骨がムチの様に動くことが、ハイスピード&ハイパワーの源なのですね。
しかし、ほとんどの人で、背骨周囲の筋肉や靭帯・腱そしてそれらを包む膜が、硬くなって癒着したりしています。その結果、背骨がムチではなくて、棒の様になっています
先ほどの監督の先生は、この点に目を付けたのですね。筋トレなどを他のチームより多くやったりしたわけではありません。
歴史上初の偉業を達成するほどのパフォーマンスには、卓越したパワーの発揮があったことは間違いない。それはムチの様にしなって運動する体幹そして背骨に仕上げたから。

筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)

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