協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.61 大腿四頭筋とハムストリングスの共同作業
両方とも有名な筋肉ですね。そして、両方ともいくつかの筋肉の集合体。
その役割りは、大腿四頭筋が膝関節の伸展で、ハムストリングスが股関節の伸展。
正に、ジャンプ動作の主動筋です。

踏み込んで(または沈んで)から、上昇する局面の前半では大腿四頭筋がより働いて、後半ではハムストリングスがより働く。
昨今、トップアスリートは大腿四頭筋もですが、ハムストリングスをより使って動くと言われるようになりました。言い換えれば、トップアスリートはハムストリングスが発達していると。

ジャンプする時やダッシュする時に、「しっかりと地面(床)を蹴れ。」と教えられることが多いのでは。そのため、蹴ろうとすると、大腿四頭筋を使う意識が強まりがちになります。そうすると、ハムストリングスの働き(出力)が小さくなってしまいます。以前このコラムで書きました、相反神経支配ですね。
大腿四頭筋の方に偏った働きになると、踏み込んだり沈み込んだりした時の姿勢にも影響して、その結果一番大切な床反力が有効に活用できなくなります。

ハムストリングスをしっかりと働かせるためには、大腿四頭筋が過度に緊張していてはマイナスになります。そこで、大腿四頭筋の過剰な緊張と硬縮を和らげると、ハムストリングスの働きを強めることができるのです。
筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)