協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.63 みんな知っているようで知らないあばら骨~肋骨~
「肋骨は何本ありますか?」と尋ねて、しばしば出てくる答えが「6本です。」
まだこれからお勉強していく学生諸君にありがち。
ロッコツという音が、そう連想させるのかも。
もちろん正解は、左右に12対ですね。背骨の胸椎に連結している。だから胸椎は12個。

では肋骨は何をしているかというと。
まずは、大切な心臓や肺を護っている。まるで肋骨という鳥かごの中に心臓や肺が入っているかのように。
そして、私たちの呼吸は肋骨を動かすことで行われているということは、多くの人にとって意外みたいです。
ほとんどの内臓の働きは、自分の意識では変えられません。例外が呼吸ですね。呼吸は意思で、早くしたりある程度はゆっくりにしたりすることが可能ですね。そもそも肺は、それ自体が動くわけではありません。その他の内臓は、その多くが平滑筋という筋肉でできていて、動いて働きます。

肋間筋と横隔膜が収縮、つまり伸び縮みすることで、胸の中の圧力が変わって、肺が膨らむと空気が肺に入ります。その後、肋間筋と横隔膜が弛緩つまり緩むと、肋骨の重さによって肋骨が下がって胸がしぼんで、空気が肺から出ていきます。
呼吸が私たちの健康にとって大切なことは、みなさんよくご存知。
普段から良い呼吸ができているか否かは、健康にとって重要なポイントです。
ゆったりと大きな呼吸が自然にできているのが望ましい。

呼吸は自律神経の働きと、密接に関連しています。
もし、肋骨を動かす肋間筋や横隔膜が硬くなっていたらどうでしょうか。
呼吸が損なわれるのは、容易に想像できるでしょう。
だからこそ、日ごろから肋間筋と、横隔膜と連動する大腰筋を、軟らかく保つ習慣を持つと良いでしょう。
筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)