協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.16 ポッコリお腹の正体
猛暑続きの今年最近よく見聞きしますね、シックスパック。くっきりと、腹直筋の腱画が割れている。
女子のオリンピックアスリートの腹筋が話題になったりも。
それに、男女を問わず、ボディメイクが定着してきて、シックスパックの腹筋があちこちで目に触れます。
割れた腹筋を作るには、腹部の皮下脂肪を減らすのに加えて、腹直筋を肥大させます。
ちなみに、腹筋運動として広く認識されている筋トレのシット・アップですが、往々にして腸腰筋にかかる負荷の方が大きくなったりもするので、より腹直筋に限定して負荷がかかるアブドミナル・クランチが勧められたりもします。
さて、「ポッコリお腹をなんとかしたい。」と思っている人、とても多いですね。
そのために、腹筋運動つまりシット・アップを一生懸命に行うケースは、相変わらず多いでしょう。
その結果はといえば、なかなかポッコリお腹が引っ込まない。
それではアブドミナル・クランチではとやってみても、少しは効果が感じられるかもですが、似たり寄ったり。
ダイエットをやってみても、目立つ効果はゲットできなかったり。そんな声をよく聞きます。
何故?
その答えは、お腹をキュッと引き締める働きをする筋肉は、腹直筋ではなくて、腹横筋だから。
腹横筋は、腹直筋や腹斜筋の下(奥)にあって、ちょうど腹巻を巻いたように着いている筋肉。インナー・マッスルだから、外からはわからない。
この腹横筋も弾力性が低下して、しっかりと伸び縮みしなくなるのが、ポッコリお腹の正体。
では、腹横筋の弾力性をどうやって取りもどすのか?
弾力性がもどると、ポッコリお腹が即座に引き締まるケースは、珍しくはありません。
たとえそれが一過性のものであっても。継続すると、ウエストサイズがはっきりと小さくなる例も多いですね。
ではどうやって?
何せ、表面からはわからない筋肉ですから。
エクササイズ的には、呼吸を活用したエクササイズで、腹横筋を刺激することができます。すると、弾力性が取りもどせます。
その他だと、筋膜のリリース。
腹部や腰部の表面から筋膜リリースを行うと、その奥の筋肉の膜にもリリースが起こります。
すると、筋肉の収縮性が高まって、弾力性も高まります。
筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)